子猫をむかえたら


子猫を迎えたら何をして良いのかわからない事も多いと思います。ひとつづつ説明させていただきます。

1.混合ワクチン

混合ワクチンは感染すると治療が非常に難しい病気(パルボ、猫エイズ、猫白血病など)を一括で予防できるものです。3種や5種などがありますが、これはライフスタイルに合わせて決めます。(例えば、外に行く予定の子は5種、室内だけで飼育する予定の子は3種)(外に行かない子も人が靴の裏に病原体をくっつけて帰宅し、猫ちゃんが玄関でごろごろするだけで感染する病気がありますので3種は接種した方が良いです。)
子猫は免疫を作る事が上手では無いので2~3回接種した方が良いです。(成猫になったら1年に1回の接種で大丈夫です。人間もインフルエンザワクチンが子供は2回、大人は1回であるのと同じイメージです。)

2.フィラリア予防

フィラリアは心臓に寄生する寄生虫です。一部の蚊に刺される事で感染します。最初は蚊の中にいる位小さいですが、猫の体内で30cm位まで成長し心臓に寄生して循環を悪くします。フィラリアというと犬の病気というイメージが強いですが、犬より確率は低いですが猫も感染します。(猫の方が犬よりも心臓が小さいため少数寄生でも重篤化しやすいです。)
予防が大切になります。予防薬を定期的に使う事で、蚊に刺されて入ってしまったかもしれないフィラリアを小さい内に駆除します。猫のフィラリア予防薬はラインナップが少なく滴下薬がメインになります。

3.ノミマダニ予防

これは外に行く子を中心に行っていただければ大丈夫です。
外に行くと、ノミやマダニがつく場合があります。ノミは痒みの原因になります、マダニには病気をうつされる事があります。そして、室内にノミやマダニを持ち込まれると人が同じ目に合うかもしれません。
ノミは刺されると非常に痒いです、1週間位痒みが続きます。一旦持ち込まれると室内で繁殖してどんどん増えていきます。
マダニは恐ろしい病気を持っている場合があります。人が感染すると命に係わるような病気も持っている場合があります。例えば、SFTSという病気が話題になっています、これはもともとネズミが保有しているのですがネズミの血を吸ったマダニが次に猫に寄生して室内に持ち込まれ、その後人に寄生して人が感染します。(ネズミや猫では人よりも発症しにくいと考えられています。人のインフルエンザが犬では発症しないのと同じイメージです。注:猫でも発症すると命に係わる位に具合が悪くなります。)
よく効く駆除剤がありますのでそれらを使って家の中に持ち込ませない様にしましょう。(市販の駆除剤は一般的に効きが悪いです。)

4.糞便検査

お腹の中に寄生虫がいないかをチェックします。回虫を中心とした寄生虫は感染すると、子猫の成長が遅かったり嘔吐や下痢などの消化器症状が出る事があります。人にもうつりますのでこわいです。(人にうつると寄生虫が目に入って失明する場合もあるようです。)
親猫からうつっている場合もありますので、子猫を迎えたら1回は検査をしておいた方が安心です。(ペットショップからお迎えした子は、ペットショップで検査済である事も多いので確認をしておきましょう。)
感染が発覚した場合は駆除剤を使って駆除します。駆除剤を使った後に再度糞便検査をして再確認します。

5.猫エイズ・猫白血病ウイルス検査

これは、お外から迎えられた子を中心に行っていただければ大丈夫です。
猫エイズも猫白血病も一旦感染すると治す事はできません。もし先住の猫ちゃんがいる場合は、その子にうつしてしまうかもしれません。ですので前もって検査しておくことが重要です。(もし感染していた場合は、発症を遅らせる治療をします。)

6.避妊・去勢手術

これは行うべきというよりかは、せざるを得ないという感じです。発情するとメスは大声で夜鳴きを繰り返し、オスは部屋中にマーキングを始めます、人の生活を守るために行うことになるでしょう。
避妊・去勢手術は生後5~6か月からできます。基本的には日帰りで行う事ができます。メスは手術して10~14日後に再度来院頂き抜糸をします、それまでは自宅で見て頂いて大丈夫です。(オスは糸を使わない手術法を用いますので抜糸はありません。)

以上が主な事です。沢山あってややこしいと思いますが、病院に来て頂ければひとつづつスケジュール立てて一緒に行っていきますのでご安心ください。


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